でた、8キロモンスター!!藤川僚が快挙
今回の釣行は、Xデーとされる4月22日(池原の1位、2位となるサタン島田氏の日本記録8,620g、松川氏の7,740gが釣り上げられた日)に狙いを定め池原ダムに向かった。
この日は、朝のうちは風も弱く、坂本筋、備後筋と流したものの、デカバスの姿は発見できず・・・本流に戻ろうとした昼前頃から風が強まり、激荒れ状態に。
風裏を求め右往左往し、トリワ谷にたどり着いた。入り口の橋脚からビッグベイトを打ちながら一番奥まで流していき、折り返した時に黒い影を発見!デカい!その後しばらく沖をふらふら泳ぐ状態が続いたので、その日はあまりアプローチせず、観察したのみでタイムアップとなる。
チャレンジ再開!
次の日、朝一から同じポイントへ一目散に向かった。エレキで静かに近づき魚を確認。昨日とあまり状況は変わらず、魚は岸より少し沖めにサスペンドしている。
ダメか?と思いつつ観察したが、そのうちまたも強風が吹き出してきた。魚が確認できなくなり、しばらく立ち木に船を繋ぎ休憩。昼過ぎになり、風は収まりもう一度ワンドの奥まで流してみると、対岸でヤツを発見!
チャレンジ再開!
ビッグベイト、ジャークベイト、テキサスリグ、ヘビーダウンショット、ノーシンカーと、いろいろ試してみるが反応はよくない。しかし、あれこれやっている うちに嫌がって逃げる距離がだんだん縮まってきた。魚の反応に変化が出たことに、チャンスあり!と考えシンプルな作戦を取ることにした。
タイラントにブッシュストライカーⅡ5/8 オンス(#08ホワイト)にジョインテッドクロー・シェイプス(ガンクラフト)を半分に切ってチョン掛けしたジグを、プレッシャーを与えないよう魚の後方 の岸にバンクキャスト。そして静かにアプローチ。トントンと落としていき約3~4m落とした時にジグが、フッと見えなくなった。
次の瞬間身体が無意識のうちに反り返っていた。すると「根がかりか?」と思うような重みを感じたその時、ラインが水を切り横に走った。
「よっしゃーっ!!喰った!!」
ロクマルの強靭な口を考え、ジグのフックを貫通させるため、さらに追い合わせすると2、3度強烈な突っ込みをくらう。今までに体験したことのない暴力的なパワーである。少し焦ったものの無事ランディングに成功!ジグはがっちり上あごを貫いていた。
正確に計測するため桟橋に急いで戻り、スタッフ立会いで計ってみてビックリ!自己記録の6,100gをはるかに超える 70.5cm・8,050g というモンスターバスだった。
手短に写真撮影を済ませ、来年には日本記録になるであろうこの魚は無事に湖に帰っていった。
■藤川流ラバージグの使い分け
私が現在多用するラバージグは2タイプで、リアクションフットボールとブッシュストライカーⅡである。
岩盤などの垂直ドン深の途中にある小さなテーブルにストンと落とすときなどにリアクションフットボールを使用。このジグはまっすぐにフォールするため狙ったところに落としやすい。
ガレ場、立木などの引っ掛かりが多いエリアでは、すり抜けを重視しブッシュストライカーⅡにすることが多い。このジグはスライドフォールするためフットボールとのフォールの仕方の違いで使い分けることもある。
いずれにせよ両タイプ共ガード付でカバーの多い池原では強い味方となってくれている。もちろん、モンスターの顎を貫く太軸のフックも魅力のひとつである。
■藤川僚(エバーグリーン・プロスタッフ)
2009年4月23日(木) 奈良県池原ダム
■サイズ
長さ 70.5cm
重さ 8,050g
■タックルデータ
ロッド:タクティクスTCSC-69Hタイラント
ルアー:ブッシュストライカーⅡ5/8oz(#08ホワイト)
ルアー:+ジョインテッドクロー・シェイプス
ライン:バスザイルマジックハードEX20lb
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