2017.06.30 (金)

下敷領信也 春の琵琶湖で50アップ&60アップが炸裂したボウワーム&ツインテールリンガー 使用方法やタックルを解説

こんにちは。エバーグリーンプロスタッフ・リブレプロガイドの下敷領信也(シモシキリョウ シンヤ)です。

今回は、2017年の春、私の琵琶湖ガイドにおいて50アップ多数、さらには60アップ複数という好釣果もたらしてくれた、ボウワーム5インチ・6インチのネコリグ&ツインテールリンガー4.7インチのネコリグについて解説します。

■ 昨年から今年の春にかけての琵琶湖の状況

まず、ネコリグについて簡単にご説明します。ワームの頭にネイルシンカーを入れて、フックをワームの中央から頭寄りに掛けるリグで、動かすとワームが「くの字」のようになるのが特徴です。フォールでは頭を下にして、まっすぐに落ちます。すでにご存じの方も多いと思いますが、皆さんに水中でのリグの動きをイメージしながら読み進めていただけると良いなと思ったので、念のため。

さてさて、まずは昨年から今年の春にかけての琵琶湖ですが、例年では珍しいくらいウィードが少なくなりました。ワンド内等のインサイドのエリアにウィードが少なく、沖のエリアにチョロチョロと残っている感じでした。また、水温の上昇が遅く、例年と比べて低いまま推移している状況です。

さらに、例年と異なる大きな点としては、よく「琵琶湖虫」と呼ばれるユスリカが大発生したことも挙げられます。今回のテーマからは逸れますが、この冬は例年になく釣れている状況で、これにはこのユスリカの大発生が関係しているのでは?と思っています。

ユスリカの幼虫はアカムシで、アカムシはボトム付近にいることを考えると、アカムシを小バスやギルが狙う。小バスやギルをビッグバスが狙う……僕の中ではこのようなイメージでした。実際、釣り上げた小バスの口の中には、アカムシからユスリカになる途中の状態の虫がいることが多かったからです。


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■ 喰わせのキモはステイの取り方!

話を戻して。そんな状況の中、3月~4月までは昨年からの生え残っているウィードを、4月後半からはウィードの生え始める新芽を狙うような感じでエリアをセレクトしていきましたが、時にはウィードがないエリアで釣れる状況があり、その日その日の状況に合わせて、ウィードがあるところが良いのか、またはないところが良いのかを、バスの反応を見ながら探っていく必要がありました。

そして、その際にメインに使用していたのがネコリグです。ワームはボウワーム 5インチボウワーム 6インチ、そして、ツインテールリンガー 4.7インチを状況に応じてセレクト。ボウワームは例年琵琶湖で高い実績を誇る定番ワームでストレート形状のボディ全体によるしっかりとした水押しでアピール、そして新作のツインテールリンガーは水押しに加え2本のテールによる複雑な動きで視覚的な面からもアピールし最近抜群の釣果を叩き出しているワームです。

この3種類の使い分けについては、僕の場合、3種類の中で最もアピール力が強いボウワーム 6インチでバスの反応を見ながら探っていき、反応するスポットを見つけたら、喰わせ力の高いボウワーム 5インチとツインテールリンガー 4.7インチをローテーションしてじっくりと狙っていくというやり方がひとつの流れになっています。

使い方は、ボートの進行方向の逆側に投げて、ドラッギングをしながら、フォール→短くステイ。これでバイトがなければ、チョンチョンとアクションを入れて短くステイ、基本的にはこの繰り返しで、エリアを広く探ります。

そして、ウィードにコンタクトしたときの操作が重要で、ウィードにコンタクトしたらラインをフリーにして、ウィードからすぐに離れないように、じっくりステイさせる。そして、ラインスラックを揺するようにシェイクして誘い、バイトを待つ。そこでバイトがなければ、再びラインスラックを揺するようにシェイクしてウィードから外し、外れたらすぐにラインをフリーにして、できるだけウィードに近いところでまたじっくりステイさせてバイトを待つ。

このステイの取り方が大切で、水の中をしっかり感じて、イメージしながら引いてきて、「ここでバイトがあるかも!?」というところでじっくりステイさせて喰わせの間を作ってやると、バイトが激増します。

また、反応があるエリアを絞れているときやウィードパッチ等のピンを釣る場合は、ドラッギングではなく、キャスティングでダイレクトに狙い、前記と同様のアクションで狙っています。


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■ 下敷領流 ネコリグ使用時のロッドセレクト

そして、実はかなり重要なのがシンカーの重さ。これにより反応がガラリと変わるので、反応を見ながらこまめにシンカーの重さを変えてアジャストさせることで、さらに釣果UPすることができます。

僕が主に使用しているシンカーの重さは、1/64oz、1/32oz、3/64oz、1/16ozの4種類。3/64ozを基本の重さとし、ウィードの上にフワッと乗せたい、もしくはフワフワと漂うようなアクションを出したいときには1/64oz、1/32ozをセレクト。逆に強く動かして水押しを大きくしたい、キッチリ止めて喰わせの間をより長く作りたいときには1/16ozをセレクトしています。

ロッドは、ボウワーム5インチやツンテールリンガー4.7インチを使用するときや、ワームにソフトなアクションを与えたいときにはヘラクレス・UTスピンをセレクト。

また、ボウワーム6インチを使用するときや、ワームに強いアクションを与えたいとき、ウィードが多いエリアではヘラクレス・ブラックレギウスをセレクトしています。

ちなみにこの春はウィードが少なかったこと、そして僕の中ではソフトなアクションが効いている感じがしていて、ヘラクレス・UTスピンが大活躍してくれました。UTスピンは非常に感度が良いのでウィードをしっかりと感じることができ、それでいてティップが適度に柔らかいためウィードにコンタクトしたときにいい感じでウィードに掛かり、アクションを入れてもウィードから大きく離さずに誘うことができます。

ガイドのお客様は体験された方も多いのですが、ロッドで釣果が変わるということは本当に良くあります。ロッドセレクトも好釣果のための重要な要素のひとつです。

ラインは、バスザイル・マジックハードRの5lb、6lbを使用。春先からウィードが低い時期は5lbで、ウィードの高さがあったり、濃くなってくると6lbを使用しています。

ネコリグは春だけではなく、どのシーズンでも有効なリグですので、ぜひ試してみてくださいね。そして、ウィードの背が高くなってくるこれからのシーズンには「跳ねるようなアクション」も良くなります。これは次回のレポートで紹介したいと思います。

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSS-65L UTスピン
ライン:バスザイル・マジックハードR 5-6lb
ルアー:ボウワーム 5インチ、ツインテールリンガー 4.7インチ (ネコリグ1/64-1/16oz)

ロッド:ヘラクレス HCSS-64ML ブラッックレギウス
ライン:バスザイル・マジックハードR 5-6lb
ルアー:ボウワーム 6インチ(ネコリグ1/64-1/16oz)

■公式ブログ:下敷領のええやん


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